長い人医療の歴史を、そして最近の獣医療の流れをみると、医療に関連する人々の意識は、時代とともに大きく変化していることが判ります。
医療者(医師、獣医師)が患者と家族(動物と飼い主)の意志を確認せず独断で医療を決定する手法はもはや過去のものです。
免許さえあれば先生とあがめられ、わがままを通せた古き良き時代は完全に終わりました。
治療を受けるすべての患者と家族は、治療の内容と見通しを知りたいと願います。そして医療者は治療方針を説明し、患者や家族は希望や要望を伝えます。このように、双方の意思伝達と同意の上にはじめて治療が成立します。
この概念は人でも動物でも全く同じです。
動物が家族の一員として広く社会に認知されている現在、動物の法的な立場がどうあれ、飼い主が獣医療に求める意識は人医療のそれと同じです。
日本の獣医療体制が不十分であるからといって、日本の動物の生命が軽んじられ飼い主の権利が損なわれることは許されません。
飼い主の理解を得られず動物も恩恵を受けない治療は、[立派な技術]だとしても「求められる医療]とはいえません。
人も動物も、[感情と知性]を持つ生き物です。医療ではこの精神的要素も重要であることを再確認する必要があります。
[治療を受ける側の意識]と[医療者の意識]の溝が大きいと摩擦が生じ問題が起こります。
はたしてどのような医療が求められているのでしょうか?
医療者は時代の変化と人々の意識を感じ、新しい時代を作り上げる役割を担っています。
以下に、医療意識とその変化について考えてみました。
医療全体の概念ですが、主に獣医療の部分に焦点をあてて記載します。
(下段が、より最新の内容です)
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